【EA実弾検証】3万円が1.7兆円に?イラン人が開発した人気EAは本当に儲かるのか (2)事件発生!

(前回から続く)メタトレーダーのマーケットプレイスで人気No.1のEA「Kiss on billions on EURUSD」を購入してトレードを開始しました。最初のうちは、10ドル~20ドル程度の利益を着実に積み上げていきます。しかしその日、事件は起きました・・・。

Xデー:4月24日

このEAには、多数のロジックが内蔵されていると説明されているのですが、一つ、目立つロジックがあることがわかりました。それは新高値・新安値がついた際に、トレンド方向に繰り返しポジションを建てるというものです。このEAは、これを数回、かなりしつこく繰り返す傾向があります。

新安値をつけた場合、少し戻してさらに安値をつけようとするのはよくあることですから、この戦略は「通常は」うまくいきそうです。しかし新高値のトライは当然ながらいつか終わりが来ます。

2020年の4月24日は、いわゆるコロナショック後の急落が一段落した頃で、ちょうど「デッド・キャット・バウンス」(猫派の方ごめんなさい)の終点あたりにありました。このEAはこのタイミングで、さらなる安値を狙った売りポジションを建ててしまいます。これはトレーダー目線でいうと明らかに悪手です。

これは速やかに損切りをしないといけない局面だったのですが、残念ながらこのEAは新安値を待ち続けてしまいます。この後、すぐに、250Pips(2.5ドル)のドローダウンとなり、「私の場合」5月初めに損切り(200ドルちょっとの損失)となりました。

こちらがチャートですが、青背景部分で売りポジションを建てています。ここの安値はその後、この原稿を書いている時点(2020年6月30日)まで更新されていません。

口座が飛んだ人も

「私の場合」というのがこの話のポイントです。マーケットプレイスの書き込みなどを見ると、一部のユーザーは、この損切りが適切に執行されず、強制ロスカットになった人も一定数いるようでした。また、エントリーから2ヶ月以上経った現在まで、塩漬けになっているユーザーもいるようです。

EAの損切りの方法には大きく二つあり、損切り注文をブローカー側に事前に送っておく方法と、EAが価格を評価して、損切り条件が整った時点でブローカーに注文を送る方法があります。
このEAは、後者、つまりEA側でリアルタイムで損切りを行います。トレーダー視点からいうと、この後者の方法はリスクが大きいです。EAはトレーダーが使うPCやVPS上で動作しますので、一時的なパソコンの不具合やネット回線の障害で損切りできないリスクがあります。
トレーダーとしては、損切りは事前に注文を送っておくのが良いでしょう。

その後の書き込みなどを含めて、今回の現象を分析すると、ポジションを建てた後、メタトレーダーを再起動していたユーザーは、適切に損切りされなかったのではないか、という「気がしています」。正確なところはわかりません。

シーズン1の実績は?

ということで、シーズン1(?)の実績発表です。
取引期間は2020年3月25日から5月7日の1ヶ月半程度です。

総利益:260.60USD

プロフィットファクター: 2.12
残高最大ドローダウン: 211.30 (15.16%)
勝ちトレード (勝率 %): 260 (96.30%)
負けトレード (負率 %): 10 (3.70%)
平均 勝ちトレード: 1.86USD
平均 負けトレード: -22.75USD

2000ドルのEAに対して1ヶ月半で260ドルの収益ですので、成績としては大変優秀と言えるのではないでしょうか。複利運用を考慮すると、半年もすれば元が取れそうなイメージです。

(シーズン2へ続く)